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窒素循環を見える化
肥料を硝酸態窒素に変える力を測る
農作物にとって必要不可欠な「無機質窒素」を、農作物が吸収できるようになるには、肥料が硝酸態窒素(NO3-)に分解される必要があります。つまり、その分解が効率良く行われていれば、良い土であると言えます。土に混ぜられた肥料(窒素有機物)は、微生物によって①アンモニア態窒素(NH4+)→②亜硝酸態窒素(NO2-)→③硝酸態窒素(NO3-)と分解されます。①→②の過程を「アンモニア酸化活性」、②→③の過程を「亜硝酸酸化活性」と言います。これらアンモニア酸化活性と亜硝酸酸化活性と、さらに微生物量を測定します。その値から、土壌が持つ「窒素有機物を硝酸態窒素に変換する力」、すなわち土の品質を診断できるわけです。
レーダーチャートで定量化
具体的には、三角形のレーダーチャートにして定量化します。三角形の頂点がeDNA法で測定した総微生物数です。そして三角形の右下が、アンモニア酸化活性、左端が亜硝酸酸化活性です。 これにより、三角形の面積が大きい土壌が、窒素循環が活発、つまり良い土であることを示します。三角形の面積が小さいと、微生物数も少ないし、肥料の分解が進んでいないことも明らかになります。
出典:SOFIX農業推進機構
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